「東海道」 この言葉で浮ぶのは、まずは野次さん喜多さんでお馴染みの「東海道中膝栗毛」。そして安藤広重が描いた「東海道五十三次之内」、正月の風物詩となった「箱根駅伝」などでしょうか。 この旅は私が日頃利用している某大手旅行会社が企画したものです。昨年二月、参加希望者向けの事前説明会に出席しました。そこで講師のK女史の話に心が躍り、参加することにしました。 この旅は、東京・日本橋から京都・三条大橋までのおよそ492kmを宿場単位に、名所・旧跡を巡りながら徒歩でおこないます。旅行回数は35回前後、延べ日数でおよそ50日におよぶ。月に1−2回のペースで二年半の歳月を費やす旅のドラマです。 江戸と京を結ぶ東海道。文化・経済・政治などに関して記憶に留められないほどの情報に接するだろうと想像しています。自分の足で歩き見た風景を、文字で残すかわりに画像で留めておきたいと思っています。 私は当初はひとりで参加するつもりでしたが、妻は私の話を聞いて「楽しそう!」と同行することになりました。私は妻と共に愛用のカメラを手に、この長い長い徒歩の旅に出かけることにしました。 昨年十一月に「箱根の山は天下の剣」といわれている箱根山中を旧東海道の石畳を苦行して山越えを果たしました。三週間前には静岡県の薩た峠を越えました。全行程のほぼ三分の一近くが過ぎたことになります。ホッとする間もありません。まだ残りの行程のほうが多いわけですから。今、いかに長丁場の旅であるかを実感しています。先ずは健康(特に健脚)に気をつけ、不参加の回が少ないように、望みとしては完歩を目標にして、京の都を目指して行きたいと思っています。 2006-02-18記 いとう かつゆき 注記 写真などの説明文は各施設の案内資料、観光案内資料、当日の説明資料などを参考にしています。 |
| |||||||
| |||||||